密かな楽しみ
- 2014.06.11
- 魚類担当
「エクアドル熱帯雨林」水槽では、ピラルクという世界最大の淡水魚をはじめとした大型の魚の他に、リスザルやショウジョウトキといった陸上動物を展示しています。
熱帯雨林ならさぞかし植物が生い茂っているのかなと思われがちですが、恥ずかしい話が、ヤシの仲間を数種類展示しているだけで、熱帯雨林というほど植物がありません。
そこで、今年に入ってから植物をもっと増やしたいと意気込んで少しずつ増やしているところです。
植物はまったくといっていいほど無知なため、どんな植物が展示に適しているのか探すのもひと苦労。
こちらはグズマニアという南アメリカ原産の植物です。
黄色や赤色の花をつけ、お手入れも比較的しやすい種類なのですが、リスザルのいる展示に出すと次の日にはこうなってしまいました。
せっかくのキレイな花があっという間にリスザルの餌食に...涙
そんなことがあったため、10種類近くの植物を購入したのですが、急に展示したくなくなり、バックヤードでひっそりと花が咲くのを待つことにしました(お客様のお目にかかれないのが大変残念ですが、どうかお許しください)。
こちらは、花の最盛期が5月~6月という今まさに見ごろのアルストロメリアという植物です。
チリを中心に南米に60~100の野生種が分布し、砂漠や砂丘に自生するものもあれば、森林に育つものもあり種によって生育地はまちまちで性質も異なるそうです。
とてもキレイですが、こんな華奢な花を展示に出す勇気はありません。
こちらはスパティーフィラムという植物です。
真ん中に白いものが少し見えますがわかりますか?これが花です。
この植物も以前展示に出し、すぐにリスザルたちに花を摘み取られてしまいました。葉も元気をなくしてしまったため、バックヤードに下げたところ、元気を取り戻し、花のつぼみが出てきました。
バックヤードでは元気なのに、展示に出せないのはとても残念なので、なんとか工夫をしていつか緑の葉とカラフルな花で生い茂る展示にしたいと思います。
皆さん応援よろしくお願いします!!