がんばれ!ちびっ仔!
- 2014.04.30
- 魚類担当
最近、ぽかぽか暖かい日が続いています。4月ももうすぐ終わりですね。
海遊館6階にある「特設展示水槽」では、アオリイカが繁殖シーズンを迎え、産卵に励んでいます。
この白い房1つの中に5~6個の卵が入っています。アオリイカは、一度の産卵でこの房を200~300本も産みます。
しかし、この水槽の水温は18度と低く、このままでは卵の発生(成長)が途中で止まり、腐ってしまいます。
そこで、卵の一部を取り上げ、別の水槽で育てることにしました。
水温を徐々に上げると、約25~30日で全長5mm~7mmの仔が孵化します。
ところが、ここからが問題なんです!!!!
卵から出たイカの仔が大変小さく、食べられる餌がなかなかみつかりません。そのため、アオリイカの仔は生存率が低く、飼育は大変難しいといわれています。
いろいろな餌を与えたり、餌をとりやすいよう小さなザルに隔離したりといろいろ試しましたが、仔は次々と死んでしまいました。
どうすることもできずオロオロするばかり。
そんな時、当館の海水運搬船「かいゆう2」の貯水槽になら、よいサイズのプランクトンがいるのでは?!との朗報が!!!
すがる思いで、プランクトンをすくい与えたところ。
「。。。。。。。。あっ!。。。。。。食べた!!!!絶対、今、食べたぁぁ!!!」
泳ぎが下手な仔でも捕食できる餌を見つけることができたんです。
それでも死んでしまう仔はいるのですが、生き残った仔は、1週間ほどで全長約1cmに(*^。^*)
そして、現在は1.5~2cmに成長し、イサザを食べられるようになりました。
どうか、このまま大きくなってくれますように(>_<)