今年もありがとうございました
- 2013.12.31
- 魚類担当
最近、「新・体感エリア」のモルディブゾーンコーナーのサンゴの水槽で、ときおりエフィラが泳いでいるのが見つかります。
エフィラというのは、クラゲの赤ちゃんで岩などにくっついたポリプという幼生から分離して生まれたものです。
このエフィラ、サンゴ水槽をクラゲ水槽へかえようとする輩がこっそり入れたのではありませんよ。きっと岩などについてポリプが紛れ込んで、水槽内で繁殖しているのでしょう。
何のエフィラかといいますと、サカサクラゲの一種ですね、見るからに。
サカサクラゲのポリプは海遊館でもバックヤードで以前から飼育していて、そこから繁殖させたサカサクラゲを展示しています。
だからサンゴ水槽でサカサクラゲがわいても、特に何てことない、と思われるかもしれませんね。
ところが、サカサクラゲ類には少しずつ形の違ういろんなタイプがあり、多くの種に分かれるという説もありまして、サンゴ水槽のサカサクラゲが海遊館で展示しているサカサクラゲとは別の種類かもしれないのです。
実際、海遊館のサカサクラゲは茶色いのですが、このエフィラはきれいな青色をしているではないですか。
これはぜひともサンゴ水槽の中からポリプを探し出し、きちんと飼わなければ。
そんなわけで、サンゴ水槽でポリプさがしているんですけど、米粒の半分くらいの大きさのポリプに比べて、サンゴ水槽はあまりに広い!
みつかりませんなぁ。
ある日の夕方、ふと「太平洋」水槽をのぞくと、こんな会話が聞こえてきました。
オ1:「あー眠たい、なんで冬はこんな眠たいんかな~...」
オ2:「なんでやろな~...毎日食欲と眠気で1日が終わるわ~」
オ1:「なあ。ちょっと頭、借りるで~」
オ2:「ええで~!」
オ1:「ZZZ......」
ただ、オオテンジクザメ、いつも眠たそうなんですけどね(笑)。
現在、「南極大陸」水槽では、2羽のオウサマペンギンのヒナが育っており、2羽ともグングン成長中です!
今回は、8月27日に生まれたヒナの近況をご紹介します。
生まれて約3ヶ月が経過しました。何と体重は10㎏越え!
もう親鳥とほとんど同じ体重です。
海遊館で飼育しているオウサマペンギンの子育て期間は8カ月前後。
実はまだまだ大きくなります。過去の例から推測すると軽く20㎏は超えるでしょうね。
当然ながら雛は成長に伴って、食べる量も増えます。
最近、雛の食欲が強い日には、親鳥は餌のシシャモを1日200本ぐらい食べることもあります。
雛は最近、親鳥から離れ単独でウロウロしています。
暑いんでしょうか・・・雪の中に埋まっていることもあります(笑)
日に日に行動範囲が広がるオウサマペンギン雛は、毎日見てても飽きません♪
海遊館に遊びに来られた際は、「南極大陸」水槽要チェックです!