海遊館日記

2013年8月

明日(9月1日)で終わってしまいますよー!

7月19日より、海遊館の企画展示室で開催している、「カワウソおもろいねん!佐藤淳一・カワウソ写真展」。

明日、9月1日で終了してしまいます・・・。

佐藤さんの写真だけでなく、毛皮や骨格、レプリカなども展示中。
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「鼻でわかる見わけ方」とか・・・
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4コマ風写真とか・・・
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いよいよ明日で最終日。
たくさんの皆様に、大好きな「カワウソ」の魅力をお伝えできたでしょうか~。

スナメリシンポジウム

8月21日~22日にかけて鳥羽水族館で行われたスナメリシンポジウムに参加しました。

スナメリの飼育の歴史や調査活動、スナメリのこれからなど、スナメリのことを幅広く知ることができました。
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海女さんがスナメリに餌を与えている様子です。これはビックリ!

☆☆☆
じつは、大阪湾にもスナメリが生息しています。
海遊館でも細々と調査活動を行っていますが、皆さんに知っていただく機会が持てていない状態です。
そこで、9月6日から海遊館からスナメリを知っていただける機会として、
「大阪湾スナメリ発見!~知ってほしい大阪の海~」という企画展示を開催する予定です!!!!
いま準備の最終段階に突入しているところです。
お楽しみに。
☆☆☆


さて、話は戻って、シンポジウムが終わって水族館を見せていただくことができました。
やはり、ここはスナメリを。
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イロワケイルカのあかちゃん。じろっと見に来てくれました。
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最後の写真は、スナメリのマスコット!!
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一緒に写真撮りたかったなぁ。


決して遊んでいる訳ではありません。
こうやって生き物に関係したお話を聞いて、他の施設を見せていただいて、そこからこれからのヒントをたくさん得る事が
できるのです。

今回のシンポジウムでは、海遊館がスナメリに対してどうしていくべきなのかを考える一つのヒントになったと思います。

フブキのマイブーム

朝一番にワモンアザラシのいる「北極圏」水槽の観察に行くと・・・

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1頭のワモンアザラシが泳いでいます。

そこですかさず・・・

「カモン!ワモーン!!」とガラス越しに手を振ると、

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こちらに気がついたらしく、ゆっくりと近寄ってきました。

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近寄って来たのはシワシワの顔が特徴のオスの「フブキ」でした。

最近、フブキはガラス越しにこちらを覗くのがマイブームらしく、珍しそうにこちらの様子を観察しているようでした。

それにしても夢中でこちらを見ているのでガラスに顔がぶつかって、シワシワの顔がさらにシワシワになっています!

まるで、犬のパグのようです!このシワシワの顔のフブキ、是非一度ご覧あれ!

大発生!!!(以布利センターより)

土佐清水市以布利周辺の港では、この時期、大発生をする生き物がいます。それが、写真のタコクラゲです。

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視界いっぱいに広がるタコクラゲですが、実は港の中すべてに広がっている訳ではないのです。

近くに川があったり、潮の流れが穏やかな港の奥だったりとタコクラゲたちのお気に入りになる条件があるようで、条件を満たした場所に集まってきています。

そのため、少し離れるとタコクラゲの数はまばらになります。

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採集のため、何度かこの中に入って泳いだことがありますが、あまり毒は強くないようで、少々ピリピリする程度でした。

もちろん個人の体質もあるので、一緒に泳ぐことはお勧めできません。

大発生は8月9月にピークを迎え、涼しくなっていくにつれて、徐々に数を減らしていきます。

毎年、このような生き物の営みが観察できる以布利周辺は自然が豊かだと実感できます。

お客様にいつまでもタコクラゲをご覧いただけるように、この環境を保全していきたいなぁと思います。

なぞの絶叫

先日ご紹介したコツメカワウソのニッキ、オリーブ(8/7号)、リスザルのポメロ(8/14号)に続き、8月に誕生日を迎える方々がいます。

それは、「日本の森」のコツメカワウソ、わんぱくフォー。29日で4歳になります。
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男ばっかりの4頭なので、いつかは闘争して離ればなれになるのだろうと思っているのですが、精神的に幼い?のか、小競り合いはありますが、まだ皆仲良しです。

先日、前の日に遅番(お昼から出勤し、閉館作業をします)だった係員から、「カワウソを寝室に入れる時、1頭がこの世が終わるような声をあげてたんですけど、なんですか、あれ?」と言われました。

「えっ、何それ??」そんなの初めてです。

もしかして、その係員がなんか嫌なことしたのかな?などと思っていたら、周りにいた別の2人も「私の時もそうでした」「私の時も!」と口々にいうのです。疑ってごめんよ、最初の人。

詳しく聞くと、カワウソを寝室に入れるため、ドンゴロスを持って入室する→1頭が鳴き叫びながらドンゴロスにひしっとしがみつく→カワウソがひっついたままのドンゴロスをひきずりつつ、寝室に入れると、ドンゴロスでがしがしと体をふく→気がすんだら、寝室を出て行く(出たらアカンがな!)、とのこと。

私が遅番の時は、そんなのないしなぁ...。だいたい、そんな絶叫するのは誰??と、他の係員にもリサーチすると、元カワウソ担当曰く「あー、それはシュロです。自分の時も絶叫してました。何かたががはずれた感じ??」とのこと。

4兄弟の中で一番きかんぼうなシュロ。「もう、体ふくんだから早くドンゴロス入れてよ!」ってこと?わかりませんが、みんなが驚くからやめてほしいな。
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とにもかくにもみんな誕生日おめでとう。担当のおじさんにプレゼント頼んどいたから当日はお楽しみにね。
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クラゲ飼育水製造装置

「ふあふあクラゲ館」は、幻想的な雰囲気で人気のあるコーナーです。

この展示を陰で支えているのが、"クラゲ飼育水製造装置"です。

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この装置は天然海水から汚れや雑菌を取り除き、最後に水温を調整してクラゲ水槽へと送ります。

 

装置の中には"膜ろ過"というものが入っています。下の写真が膜ろ過ユニットで、灰色の筒の中に膜ろ過が入っています。

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膜ろ過は、白くストローのようでユニットの中に何本も入っており、その表面には目に見えない小さな穴が空いていて、その穴より大きなものは通る事が出来なくなっています。

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クラゲの体は90%以上が水分です。水の良し悪しが健康に直結するため、このような装置が必要なのです。

ニコちゃん、お昼寝。

今年の春に生まれたゴマフアザラシのニコちゃん。
「モンタレー湾」水槽にもすっかり慣れて元気に暮らしています。

外は暑いですが水中はひんやり気持ちが良いようです。
なのでついついお昼寝していることも・・・
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トレードマークのにっこりスマイルマークが輝いてます(笑)
ゴマフアザラシは、水の中で昼寝ができちゃうのです!

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「はぁ~。水の中は涼しくてええなぁ~。」

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あ!起しちゃった?ゴメンゴメン。

まだまだ暑い日が続きますが、皆さまも夏バテにはご注意を!!

エイの尾棘(びきょく)

海遊館の「太平洋」水槽では様々なエイを飼育していますが、エイの尾のトゲ=尾棘(びきょく)を皆さんご存知ですか?

尾棘とは毒針の事です。尾棘の無い種もいますが、マダラトビエイ、アカエイなど海遊館で飼育している多くの種類のエイは尾棘を持っています。

下の写真を見ていただくとわかるように、尾棘の先は尖り、端はのこぎり状になっています。

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尾棘が刺さると毒が注入され、強く痛みます。私も過去に刺されたことがあり、幸い大事には至りませんでしたが、毒で激しく痛みました。

また、毒だけではなく、のこぎり状の部分で皮膚が切れたりすることもあります。

 

このブログをご覧の皆さま、決して不用意にエイを触ってはいけません。大変、危険です!

 

「太平洋」水槽にいるエイたちをよーく観察すると、同じ種類でも尾棘があるものとないものがいます。これは海遊館にエイを運ぶ際に、狭い輸送水槽内でエイ同士が刺し合わないよう、尾棘を折ってしまうためです。

それでは、なぜ、尾棘のあるエイがいるのでしょうか? 実は尾棘は少しずつ伸びてくるのです。搬入して時間が経ったエイの中には立派な尾棘があるものも。
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上の写真のホシエイには尾棘はありませんが、下の写真のホシエイには尾棘があります。

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そんなエイたちですが、触わることができるのが「新・体感エリア」の「モルディブ諸島ゾーン」にある エイとサメのタッチプール水槽です。

この水槽のエイはすべて定期的に尾をチェックしているので安全です。

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しかし、尾棘以外にも尾の周りには堅い部分があったり、また万が一のこともあるので、エイを触る時には背の中央部のみを触ってください。

そして、やさしく触ってくださいね。
 

クラゲのお掃除・・・

久々に、大掛かりな掃除を行いました。
クラゲの水槽、実はお客様から見えないところがこんなに汚れています。

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おそらく海水が通る配管の中もこんな状態でしょう...。(汚)
このままにしておくと、配管が詰まってしまい水槽の水があふれてしまいます。
なので、不定期ですが水槽の水を抜いて掃除をします。

閉館後、作業開始!!
まずはクラゲをすべて、ほかの水槽(予備水槽)に移します。

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 写真:スナイロクラゲ

循環ポンプを止めて、海水を抜き、水道水を入れ、塩素を少し入れてポンプの運転開始。
待つこと約1時間...。
再び水を抜き、水道水を入れ、ハイポ(塩素中和剤)を入れ、再度ポンプを動かして終了。
一晩そのままにしておきます。

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きれいになりました♪
夜はこれでおしまい。
翌朝、いつもより早めに出勤して作業開始。
再度循環を止めて、水を抜き、今度は海水を入れます。

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 写真:クラゲ水槽をうしろから見たところ
 
満水になると、予備水槽からクラゲを運び、1個体ずつ柄杓ですくいます。
今回は、展示するクラゲの種交換(スナイロクラゲ→タコクラゲに変更)も同時に行うので、展示水槽に入るのはタコクラゲです。

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 写真:タコクラゲ

これで、2日間にわたる大掃除は終了~。

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おつかれさまでした!

ごはんだよ~♪

7月にマンボウがやってきた♪とご紹介しました6階特設展示水槽。

8月5日から新たに1匹が追加展示されちょっとにぎやかになりました。

マンボウ展示というと、「太平洋」水槽のイメージがあると思いますが、実は以前にはこちらの水槽でもマンボウを展示しておりました。

当時、2尾で飼育すると関係が悪くなり、1尾が調子を崩してしまうことがありましたので、今回の展示を開始した時は2尾が仲良くしてくれるか、とても心配でドキドキしていました。

でも、今のところ2尾とも元気に泳いでいます。

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マンボウは自然界では、クラゲなどの動物プランクトンを食べていることが知られており、さらに消化管の中からは小型の甲殻類や魚類がでてくることもあるようです。

海遊館では、マンボウには魚、イカ、エビのミンチを団子状に丸めたものを与えています。このミンチはマンボウのためだけにつくるので『マンボウミンチ』と呼んでいます。

マンボウミンチをもって『ごはんだよ~♪』と展示水槽に登場するのは、ダイバーです。

そうなんです。マンボウには潜水給餌(ダイバーが潜って餌をやること)を行っています。

海遊館にやってきた大きい方のマンボウは、ダイバーから餌をもらえること覚えたようで、ダイバーが手を振ったり、時には入水しただけ寄ってくることもあります。

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さあ、ごはんだよ~♪

マンボウの潜水給餌はPM1:30~PM2:00の間(約5分間)に行っていますので、チャンスがあればご覧くださいね。
※作業の都合により、時間がずれることもありますのでご了承ください。

もうこんな姿になってます。

今回は7月10日に「南極大陸」水槽で生まれた、アデリーペンギン雛をご紹介します。
生まれた時は約65gでしたが、毎日沢山の餌を親鳥からもらい、驚異のスピードで成長しました。
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今はなんと2㎏オーバー。
最近では巣からウロウロと出ていき、単独で水槽内を探検していることもあります。

ただし、私たちが近づくと、雛はすごい声で「ア"ァー」と鳴き、水中で泳いでいた親鳥が戦闘モードで戻ってくるんです。
アデリーペンギンはとても気が強いので、人であろうが関係なく攻撃してきます。これが尋常じゃない程痛いんですよね(涙)。
「ゴメンなさい。何もしてないから大丈夫!水槽に落ちないか心配してるだけ」

もうすぐ、羽根が抜け換わり水泳訓練が始まりますが、まだ泳ぐことはできません。
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ウロウロ遊びに行ってもええけど、絶対に水中には落ちないでよ!


我、生涯を君と共に...

8月13日号の「海遊館日記・ウミガメレスキュー部隊」はお読みいただけましたか?

今回は保護されたアカウミガメと一緒に海遊館へやってきた(保護された?)生き物の話です。

その生き物とは・・・これ、何だかわかりますか?
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ウミガメの甲羅に転々とくっついています。しかも、けっこう大きい!!
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こう見えてもれっきとした生き物なんです。

カメフジツボ(学名:Chelonibia testudinaria)というフジツボの仲間で、その名の通りウミガメに付着します。
一度甲羅にくっついたら一生をカメの上で過ごし、世界中の海をカメと共に回ります。
どこに行くにもカメの意の向くまま、全てを(?)カメに委ねているのです。

そんなカメフジツボは水面から出ると殻にこもって動きませんが、カメが沈むと餌を求めて出てきます。


手招きしているように見えますが、これは蔓脚(まんきゃく)という脚の部分。
この足で餌になるプランクトンを捕まえているんですね。
まるで「おいで~」ってしてるみたい。

保護したアカウミガメはまだゴハンを食べてくれませんが、カメフジツボたちはよく食べます。
さすが、一生をカメと共に生きると決めてるだけあって、たくましい!!

甘えん坊のコア君

ある日のことです。

いつものように「モンタレー湾」水槽に生き物たちの観察に行くと、

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カリフォルニアアシカの「コア」が、お母さんアシカの「スミレ」のオッパイを吸おうとしているではありませんか!

このコアは今年の6月で2歳になったアシカです。

アシカの授乳期間は生後約1年程なので、とっくに授乳期間は過ぎています。

しか~し、コアはスミレにすり寄って一生懸命オッパイを吸おうとしています。おそらくスミレの母乳も出ていないと思うのですが・・・。

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それでもお母さんのスミレは嫌がらず、コアを優しく受け入れてあげます。

そんなお母さんが大好きな、まだまだ甘えん坊のコア君なのでした。

今日は僕の誕生日♪

8月14日は、リスザルのポメロのお誕生日です。1年前の今日、海遊館で生まれました。

生まれた時、お母さんのキカからおっぱいをもらっているところを確認できなかったので、飼育係が育てることになりました。
昨年はポメロの授乳風景や、可愛らしい行動をお客様に見ていただこうと、期間限定で展示をしたので、ご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あれから1年。早いものです。

生まれた時の体重はわずか105gでしたが、今はその5倍の500g強まで成長しました。こちらは生まれた時の写真です。20130814_1.JPG
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今日はお祝いをしようと、メッセージとタオルで作ったケーキ、プルーン(いつもは高価で食べれません)を持って行きました。
 
 まずはメッセージ!!おっ、ちゃんと読んでます!!(笑)
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 続いてタオルのケーキ!!赤いのはショートケーキのイチゴに見立てたトマト味のドッグフード。大好きなのでなかなか食いつき良いです。 20130814_4.JPG

 お次はプルーン!!ボーリングではありません。
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思ったより大きくて、ポメロの顔くらいあります。この後コロコロ転がしたり、ハムっとかじってみたり...最終的には何が嫌だったのか床へ叩きつけていました!!(笑)後で小さく切ってやるとおいしそうに食べていました。

大きくなりましたが、まだまだ甘えん坊です。今はバックヤードでくらしていますが、いつかまた皆さまのお目にかかれる日を楽しみにしています。20130814_6.JPG

今年1年もポメロが健やかに成長しますように♪

こりゃぁ涼しいわぁ♪

いや~毎日暑いですねぇ(><;)

そんな夏真っ只中の今日は、少しだけ涼しげな写真をどうぞ☆

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こちらは、「アリューシャン列島」水槽の重鎮・エレンさんです。氷に囲まれております☆

こんな暑い夏でもラッコ達の水槽はとても涼しいです(*^▽^*)

でも、さすが寒いところで暮らすラッコ達。
これでもまだまだと言わんばかりに、次の瞬間こんな状態に・・・


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ごろぉ~ん!!!

あら、氷の上に寝転んでしまいました。

涼しいわぁ(~▽~)
と、言っているかどうかは分かりませんが、

氷が大好きなエレンなのでした♪

ウミガメレスキュー部隊

先日、大阪港の夢洲で釣りをされていた方から連絡がありました。

「ウミガメが消波ブロックに迷い込んで出られなくなっているから、助けに来て~!!!」

ということで、即席の"特殊レスキュー部隊"を編成して、ウミガメ救出作戦を実行してきました。

レスキューに必要な物資を渡船に積み込み出発!
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船に乗ること10分、ウミガメが迷い込んでしまった消波ブロックが見えてきました。ウミガメ、待ってろ!!!

到着して上から見てみると、いました! 大きさざっと1m以上のアカウミガメです。

スリットケーソンという種類の消波ブロックに入り込んでしまって、出るに出れなくなったようです。
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さっそく、特殊レスキュー部隊の出番です!
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スリットケーソン内の水面に4名が均等にならび、アカウミガメが呼吸のために水面に上がってきたところを救出!というのが作戦です。

待つこと20分、ようやく水面に上がってきました!

しかし、近くにいた隊員は違う方向を見ていたため、あっさり逃げられてしまいました・・・次こそ助けてやるぞ!!!

再度、待つこと20分、一人の隊員の「おったー!」の声。

散らばっていた全隊員が仕事では絶対に見せないくらい(笑)の遊泳スピードで、アカウミガメに接近&保護!
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アカウミガメはパニックになっているので、海水を肺に吸い込まないように頭を水面から持ち上げながら、ネットで包んでいきます。
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なんとか動かないよう保定して、次にスリットケーソンの上まで持ち上げます。

しかし、海遊館到着後に体重を測定してわかったことですが、107㎏の超大物!そう簡単には持ち上がりません。
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周辺で釣りをしていた方々にも手伝っていただき、なんとか運び出せました。
外見上、特にケガなどもなく状態は良さそうですが、念のため保護することに。渡船に乗せて海遊館まで運びました。
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ミッションコンプリートした隊員たちの、ひと時の休息・・・
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新米隊員(右2人)「隊長、俺たちやりきりました!」
隊長(左)「フッ、太陽がまぶしいぜ・・・」
僕には、ドラマ"海猿"のテーマ曲がはっきりと聞こえてきました。

その後無事に海遊館に搬入し、予備水槽に収容しました。
アカウミガメが落ち着いてくれたら、体に異常がないかチェックを行う予定です。

あぁ~、しっかし、腕がパンパンです・・・筋トレしよっと。

海遊館LSS(ライフサポートシステム)のゴムフレキ交換

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飼育水の循環ポンプ等の入口、出口にはゴムフレキというものが取り付けてあります。
ゴム、フレキというだけあってポンプのオン・オフによる圧力変動の緩和、振動の吸収、配管の偏心補正等々を行います。
今回はこのゴムフレキを交換します。
定期的に交換をしないと水漏れを起こす可能性があります。
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これは内部に水が浸入し水膨れ状態になったものです。
確認のためにカッターで削ってみると、ゴムと繊維の間に水が浸入しているのが分かりました。逆にこうしてみると、とても頑丈な繊維の補強が入っていて「じわー」っと染み出すことはあっても噴き出すことはなさそうですね。
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前回、交換したのが平成16年2月なので9年半、お疲れ様でした。

ニコちゃん、ごはんですよ。

先日「モンタレー湾」水槽へデビューしたゴマフアザラシのニコちゃん。新しい環境にも慣れてきて毎日元気に過ごしています。

海遊館のゴマフアザラシたちは、通称「アザステ」と呼ばれる陸に上がってごはんを食べます。

ですが、この場所は水面より少し高い位置にあるため、体の小さなニコちゃんは上陸することができませんでした。

そこで、まずはアザステより低い陸でごはんを食べる練習をしました。
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この高さは難なくクリア。ちなみにここは体重測定をする場所です。銀色の四角い台が体重計。
 
体重計には余裕で上がれるようになったところで、次はアザステに上がる練習を始めました。
そして最近やっと上陸してごはんを食べる事が出来たんです!
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シシャモをパクっ。
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苦手だったサバも上手に食べられるようになりました。

食後のニコちゃん。
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「おいしかったぁ~」、よだれがビローンとなびいています(笑)
 
大人の階段をまたひとつ上ったニコちゃんなのでした。

お誕生会

本日、8月7日はバックヤードで隠居しているコツメカワウソ・ニッキの誕生日です。
今年で19歳になりました。
きちんと調べてはいないのですが、国内で産まれたコツメの中では最高齢か2番目かに入ると思います。おめでとう!!
昨冬、若干体調を崩し気味でしたが、今は絶好調です。

今日はお祝いでこんなものを与えてみました。

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イセエビの脱皮殻ですよ。

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同居している息子オリーブやひ孫のロックも一緒に。
「なんだ、なんだ!」

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くんくん...

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「わしはいらん!」
あれっ??

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まあ、そういわず、おひとつどうぞ!

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「どっちかというと、わしはそのカメラが気になるぞ」
カメラは海獣担当からお借りしたので、だめです。

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ニッキはさておき、ロックは大喜びでばりばり破壊中!

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オリーブも得意そうに小脇にかかえてます。横で見守るニッキもよいお顔!

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少したってみると、ニッキも小さな破片を持って遊んでました。

「ニジマスの頭は嫌いじゃ」とか「ワカサギはもういらん」とか餌にはうるさいじいさんですが、こどもたちと元気で過ごしていることがうれしい担当でした。


スイカ大好評!!

夏休み、満喫していますか?!
海遊館の生き物たちもこの暑ーい夏を乗り切ろうと頑張っています。
ということで、去年に引き続き「エクアドル熱帯雨林水槽」で暮らすカピバラにスイカのプレゼントをすることにしました。
期間は8月5日から今日までの3日間、解説中にスイカをあげました。
かーたんはとっても喜んでくれてあっという間に完食。

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実は先月からこの計画を立てていましたが、今年はアカハナグマにも何かプレゼントをしたいなと考えていました。
いつもはリンゴやバナナをあげており、大好物なのは知っています。
だけど、夏らしいかといえばそうでもない...いつでも食べられる...
うーん、よし、じゃあ実験をしてみよう!!ということで、何に食い付きがいいか試してみることにしました。
そこでスーパーに走り、夏らしくって可愛らしくってお客様にもわかりやすいものを候補基準として選んでみました。
品定めの結果、プチトマト、ブルーベリー、スイカ、サクランボの4つを与えてみることにしました。

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結果プチトマトとブルーベリーはほぼ無反応。
サクランボはあったら食べるけど、別に...。
スイカはまぁまぁいい感じで過半数の票は獲得。
リンゴやバナナのようにすごい勢いで欲する様子はないのですが、スイカを与えることに決めました!!

このように、生き物たちの好き嫌いを見極め、ヒットを飛ばすのは大変難しいもんだと改めて実感しました。
しかしながら、ハナグマたちも喜んでくれたみたいで大成功に終わりました。
ちなみに一番喜んでいたのはアズキ母さんでした~。

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こんなところまで来てしまいました~の続編。

とても良いお天気が続いていますね。

前回、ヘリコプターに乗った私ですが、今度もとても変わった所に行かせてもらえました。
船にのって出発!
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目的地はココ。
大阪湾のある場所です。
ピンとくる方もいらっしゃるかも知れませんね。
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これは大阪湾の環境を知るための機器が取り付けられている場所です。

上陸して水面をのぞいてみると、アジ・シイラのこども・チヌ・タイの仲間。。。たくさんの魚たちが見れました。
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一番感激したのは、目の前で繰り広げられるコアジサシという鳥のハンティングです。
ハンティングが上手なのもいればへたっぴなのもいて、非常に面白かったです。
ムービーを撮影したので、近日中に皆さんにお見せできればいいな、と思っています。

大阪湾、おもしろいですよ~!




ビゼンクラゲ異変?

毎夏恒例のビゼンクラゲ採集に有明海まで行ってきました。

有明海沿岸ではビゼンクラゲを食用にしていて、専門の漁師さんが漁獲をしています。

毎年漁師さんにお願いして船に乗せてもらうのですが、今年はちょっと様子が違いました。海上は船だらけ。いつもは静かな有明海なのになんですかこれは。

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漁師さんに聞くと、すべてクラゲとりの船だそうです。最近急にクラゲをとる漁師さんが増えたのだとか。中華料理の加工用に需要が増えてクラゲの値が上がったり、他の水産物がとれなくなってクラゲ漁に転向してきたりと、いろいろ理由があるようですが、海上に船がひしめき合っている光景はにぎやかというよりは何だか不安な感じが否めませんでした。

それはさておき、当面の心配事は、今日はクラゲ採れないんじゃないかと。これだけ大勢で採っていればもういないかも。出張で有明まで来て、手ぶらで帰ったらおこられる~

しかし、我々がお世話になっているベテラン漁師さんはにわかクラゲ漁師の合間をぬって見事に美しいビゼンクラゲを見つけてくださいました。さすが。

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フェイス ペィンティング イベント!

少し前のお話になりますが、
7月20日から26日まで、フェイスペィンティングイベントを行いました!

今回は、その時の様子をご紹介したいと思います♪

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このように、顔や手にペインティングを施します。
ペイントを行っているのは普段、専門学校で動物について学んでいる学生達。
初めは慣れない事も多く、大変だったと思いますが毎日元気に取り組んでくれました!!

その中で参加して下さった方々の写真をご紹介したいと思います。

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とてもかわいいです!!

中にはお兄さんも!

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お兄さんもかわいいですよ♪

参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

次回のお知らせです!
8月18日(日)~8月24日(土)の期間限定で、「マダラトビエイの歯でキーホルダーを作ろう!」を開催します。

実物のエイの歯を使用したイベントは滅多にありません!先着30名様となっております!

ご参加お待ちしております♪

現在、もっとも熱い水槽はココ!

現在、もっとも熱い水槽はどこか・・・それは間違いなく「南極大陸」水槽でしょう!

「南極大陸」水槽では、先日のアデリーペンギンに続き、ジェンツーペンギンも孵化しました★
しかも今回は2羽!
こんなに嬉しいことはありません。

某日・・・
その日は昼からの出勤でした。ジェンツーペンギンはまだ生まれないかなぁ・・・と観察用モニター見ると、
「えっ!?出てるやん!」
すぐに上司に報告。興奮しすぎて声が裏返ってしまいました(笑)
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気づくのが遅くてごめんやで。←心の声
体重は89gで、なかなか良い大きさ♪

しかもよ~く見ると、2卵目の卵も雛が卵を割りだしています!
あぁ~神様に感謝しなければ。。。ありがとうございます。
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「おいっ!?マジかよっ(嬉)」
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翌日には無事、2羽目も孵化しました。まだ目も開いていません。体重は86gで、これまた良いサイズ♪♪
確実に成育させるため、1羽目は親ペンギン戻し、2羽目は私たち飼育係員が親代わりをすることにしました。

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現在、2羽ともに成長は順調☆
普段親鳥のお腹の下にいる雛も、時々丸見えになります。

今の時期にしか見れない、雛の姿をこの機会に是非!!

やっぱり夏には

暑い日が続きますけど、皆様、お体壊したりしてませんか?
「パナマ湾」水槽や「エクアドル熱帯雨林」水槽は、暑いところに暮らす生き物を展示していますが、やっぱりこう暑いとかれらも暑いようで、やや夏バテ?気味。

そんなわけで、アカハナグマやカピバラには夏の果物・スイカを、「日本の森」のコツメカワウソには氷をプレゼントします。

あんまり続けて与えると、人間と同じでお腹を壊してしまうので、8月5日(月)~7日(水)の3日間とします。たいへん短い期間で申し訳ありません。

「日本の森」のカワウソには13:40~の餌の後に。
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「パナマ湾」水槽のアカハナグマには15:30~の餌の際に。
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「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラには15:45~の餌の時間内に与えます。
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生物の状態によっては中止の場合もございますので、予めご了承ください。

その様子は後日お伝えします。

がんばれ!ナミちゃん!

現在、海遊館の「モンタレー湾」水槽では6頭のカリフォルニアアシカが暮らしています。

その中で最年少のアシカが今回紹介する「ナミ」です。

ナミは2011年の8月に海遊館で産まれて、もうすぐ2歳になるメスのアシカです。

とても好奇心旺盛で、ガラス越しにお客様と遊ぶのが大好きなアシカです。

現在、担当のトレーナーから、いろんな事を教えてもらっている真っ最中です。

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まずは「バイバイ」の動きです!まだ、どことなくぎこちない感じですが、

一生懸命がんばって前足を振っています。

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次は得意技の「口開け」です。ビシッと決まっていてカッコイイ感じです!

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最後は練習中の「伏せ」です。まだ練習中なので、ナミも「これでいいのかな?」といった表情をしています。

実はこれらの動きは、すべてアシカ達の健康管理に役立てる事が出来ます。

そのためにも、さらにいろんな動きを覚えてもらいたいですね!「がんばれ!ナミちゃん!」
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