プレゼント
- 2013.04.30
- 海獣担当
ご近所のお子様から、うれしいプレゼントを頂きました。
それはアイロンビーズで作った「海遊館」でした。
私もこのアイロンビーズを知っていましたが、海遊館をモチーフにしたものは今まで見たことがありませんでした。
なので、見本もなくお子様自身で考えながら作ってくれたんだと思い本当にうれしく思いました。
今後も、多くのみなさまに愛される水族館を目指し、心を引き締めがんばってまいります。
ご近所のお子様から、うれしいプレゼントを頂きました。
それはアイロンビーズで作った「海遊館」でした。
私もこのアイロンビーズを知っていましたが、海遊館をモチーフにしたものは今まで見たことがありませんでした。
なので、見本もなくお子様自身で考えながら作ってくれたんだと思い本当にうれしく思いました。
今後も、多くのみなさまに愛される水族館を目指し、心を引き締めがんばってまいります。
本日は1年に一度の排水管クリーニングの日です。
この排水管は手洗いや器などを洗った水を流すものではなく、生物関係の水槽やろ過槽を洗ったかなり汚れた水が流れます。
海遊館のそれぞれの場所から二階にあるメインの排水管(配管の内径20センチ)に集めて、一階の下水道配管に排水します。
配管が長くて大きいので重いものは流れずに溜まってきます、そのままにしておくと詰まって流れなくなってしまいますのでメンテナンスが必要なのです。
砂や小石、貝、カニのツメなど色々なものが流れてきます。
今日はどんな"お宝"があるのやら...
① 排水管に水を送る配管を接続します。
② バルブを開いて水を送ります。
③ 確認のためにここのバルブを開けて水を出します。
④ きれいな水が、
⑤ 濁ってきました、臭いもしています。
⑥ 本日の収穫は...... 、余りないですね小石と汚れくらいです。
先日、普段できないことを初めて体験しました。
なんと!深海へ・・・
ではなく、大空に出発!
初めてのヘリコプター。
振動・音・感じたことのないものばかりで戸惑いもありましたが、どんどん小さくなっていく大阪のまち、視界が開けてきてワクワク・ドキドキ。
少し前まで、私は宇宙飛行士になって地球を眺めるのが夢でした。
今回、宇宙まではいけませんでしたが、空の高いところから大阪を眺めることができ、感動・感激でした。
私はあるミッションを受けています。
詳細についてはまた後日のお楽しみに☆
海遊館では、定期的に海遊館前の岸壁で生物調査を行っています。
先日の調査で、調査開始以来初記録の生物がでました。その名は「クビナガワレカラ」。
写真をみていただくとちょっとエイリアンのようですが、ワレカラは甲殻類の仲間で、エビ・カニとは親戚筋にあたります。
普段は後ろ足で海藻などにつかまっていますが、前方の足も使ってシャクトリムシのように移動する姿はユーモラスです。
大きさは1~3cmのものが多く、体も細長い為、海藻やゴミと間違ってしまいそうです。これまでも見逃していたのかもしれません。
岸壁の付着生物の世界は、小さな生き物たちの世界です。顕微鏡で拡大して見た時、そこにはミクロコスモスが広がっています。
新・体感エリアがオープンしてから、海遊館では2種類のアザラシを展示しています。
今日はその2種類のアザラシたちの違いを少しだけお話したいと思います。
まずは全体像をご覧ください。
↑ こちらがゴマフアザラシ。
↑ そして、こっちがワモンアザラシ。
どちらもアザラシなので脚は鰭のような形をしており、前脚は非常に短いです。
違いを挙げるとすれば、ワモンアザラシの方が少し丸っこい体型という点でしょうか?
他にも、もっと分かりやすい見た目の違いがあるんです。ヒントは背中の辺りにご注目下さい!
どうでしょう?分かりましたか?お分かりいただけましたか?そうなんです!背中の模様が違うんです!!
ゴマフアザラシは漢字では「胡麻斑」アザラシと書き、背中や体の側面が写真のように、ゴマを散りばめたようなまだら模様をしています。
一方、ワモンアザラシは「輪紋」アザラシと書き、背中や体の側面に輪っかの様な模様がたくさんあります。
でもこのアザラシ達には、パッと見ただけで分かるような決定的な違いがあるんです。
それは... 大きさ!!!
ゴマフアザラシは大きいものだと体重がゆうに100kgを超え、最近デビューした1歳のラピスでも40kgを超えています。
それに比べて、ワモンアザラシは非常に小型のアザラシで、大人になっても45kg程しかありません。
そう!その差はまるで大人と子供、一目瞭然です!
ちなみに全世界には18種類ものアザラシの仲間がいるんですよ。
先日、後輩が撮った写真を見て、ずーっと笑っています。
コツメカワウソのバックヤードにいる王様ゴボウです。
載っている台は、寝袋であるドンゴロスをもしゃもしゃ食べてしまう彼のために、設備チームのお兄様が作ってくださったもの。
これで体をふいたり、箱の中に入って寝たりとすぐれものなのです。
その上でのびをしている王様ですが、前肢、後肢のぴーんとしたところと、お尻から垣間見えるかわいいタマタマはどうでしょう!
つらいことがあった時には、これを見て癒されてくださいね。
写真を逆回転させると、空を飛んでるようでまた笑えます。
3月13日にオープンした「新・体感エリア」の「モルディブ諸島」ゾーン。ここには「サメとエイのタッチプール」があり、サメやエイに直接触れることができます。
プールにはイヌザメやホシエイなどがいます。
このタッチプールは、水量約16㎥、外周約30mで、室内型では国内最大級のプールです。
ふれあい方法や注意点が書いてあるので、お子様から大人の方まで老若男女問わず安心してふれあいができます。また、必ずスタッフが立っていますので、お気軽にお声かけください。
手洗い場があるので、魚に触った後はもちろんのこと、サメやエイたちの健康管理のため、触る前にも手洗いをお願いします!
魚を傷つけないよう、大切な指輪などアクセサリーをしている方は外してくださいね!
おとなしいサメたちばかりで、プールの端っこで休んでいることが多いです。
おとなしいといっても、暴れると危険なので口元やしっぽはさわらないように!
手のひらでなでるとサメ肌は・・・、エイ肌は・・・。どうなってるでしょうか??
ふれあいはちょっとこわい・・・って方は、見るだけでも大丈夫です。
プールを横からのぞけば、サメ・エイの顔や呼吸している様子を見ることができますよ。
時々、元気良すぎて皆さんに水をかけることもありますが、お許しを。
サメ肌・エイ肌どんな感触をしているのか、ぜひ確かめにきてください!
新・体感エリアのワモンアザラシ水槽、ご存知のようにドーム型になっています。ドーム型水槽!斬新!しかし!ゴミがたまりやすい!
もちろん、ワモンアザラシは餌を食べてウンチをします。トイレではしてくれません!水中でします!
ということは・・・
何もしないとウンチやゴミがたまってきます。ワモンアザラシとウンチのコラボ!?いえいえ、そんなことはできません。
ですが、あることをするとすっきりなくなります。
展示水槽の擬氷内に水流を発生する装置を埋め込みました。デビュー前の写真なのでごちゃごちゃしていますが・・・。
この水流装置によってウンチやゴミが吹っ飛ぶわけです。ただ単に吹き飛ばすだけでは簡単です。傾斜球面に水流をあてた場合の水中にある物体の挙動は・・・?
なんてことは私の頭では無理です。
で、考えたのは、ワモンちゃんの協力を得て水流テストです。
ワモンちゃんたちは怪訝そうな顔をしていましたが、このテストのおかげでウンチとのご遭遇!はなくなったわけです。
今回は、水族館の生物のお医者さんの仕事について、ちょっとアカデミックに。
海遊館で暮している生き物たちのほとんどは水棲生物です。この水棲生物、病気になると、治療するのが、すっっっっごく大変なんです。
どれくらい難しいかと言いますとですね、
1. 水に暮している生物は陸上に上げられることに慣れていない。
魚は、陸に上げられると、もちろん呼吸ができないですよね。あとイルカさんなんかは、皮膚が乾燥すると火傷みたいな症状を起こしたり、自重で呼吸しにくくなったり。
2. 海棲哺乳類なんかは、Diving reflexのため、麻酔管理が難しい。
Diving reflexとは、長く水中で泳ぐために発達したものでして、少ない酸素を大事な器官(心臓とか脳)に優先的に送るための生理反応です。これが麻酔中は悪い方向に働いてしまい、呼吸が停止したり、心拍数が下がったりします。
3. 防水使用の医療機器はほとんどない。
レントゲンとかエコーとか生体情報モニター(ドラマで心臓が止まって"ピー!"って鳴って、「先生!心臓止まりました!」てやつ)などなど、医療器機ってほとんど防水機能がないので、検査処置中に水がかかって壊れると、「はい、自腹ね」って言われてしまいます・・・
などなど色んな理由で、水族館の生き物の健康管理は、病気にさせない、つまり"予防第一"なんですね。
しかし、予防のための健康管理をする生き物たちは、もちろん元気な訳で、検査しようとも大暴れして、そうそう簡単には事が進みません。
そこで、水族館で大切なのが、"ハズバンダリートレーニング"なのです。
"ハズバンダリートレーニング"とは、簡単に言いますと、健康管理のためのトレーニングです。例えばイルカさんに「採血しますよー」ってサインを出すと、尾鰭をトレーナーに向けてくれて、尾鰭から採血している間もおとなしく待ってくれるんですね。
海遊館では海獣類以外にも魚にも"ハズバンダリートレーニング"をしています。
それでは、先日、トラフザメさんでやった検査を紹介しましょう。
このトラフザメさん、体重30㎏もあるので、捕まえて保定するのが大変。なんで、担当トレーナーが、採血、エコー、内視鏡検査なんかを受けるトレーニングをしています。
ある時、トレーニング中にエコー検査をしたら、「ん?肝臓に何か液体みたいなのが・・・」
その形はグニャグニャと長く蛇行しており、エコーで血管ではないことは分かりました。
サメも種類により臓器の構造は全く違うので、胆嚢かな?とも思ったのですが、どうも調べなくては気が済まない訳で、麻酔下で検査することになりました。
麻酔の方法は、「採血しますよー」とトラフザメさんをひっくり返します。
で、尾の付け根に針を刺して、血管の中に麻酔液を注入します。もちろんトレーニングされているので、この間ずっと、おとなしくしてくれています。
しばらくすると麻酔がかかり、呼吸が停止するので、口の中に新鮮な海水を流して人工呼吸開始。
もう痛みも感じないので、肝臓の中にある液体が溜まったところに向けて、ぶっとい針を挿入。
結果、緑色の液体が上ってきました。胆嚢だったわけですね。
とりあえず、よかった、よかった、と言うことで、トラフザメさんを覚醒させて、その日の検査は終了しました。
こんな感じで、海遊館ではトレーナーさんの協力のおかげで、獣医の仕事が出来る、というお話でした。
高知県土佐清水の以布利では、春の嵐で低気圧が近づき、大荒れの海況でした。
波は堤防を超えそうな勢い...。
こんな日は大敷網(定置網)船も出港を見合わせ、市場も休みなので港の中は人気がありません。
風が強く、うねりが入ってきているので、イケスにいる魚への給餌ができず、今日は餌止め。
自然の海はいろいろな表情を見せてくれます。
水族館には、生き物たちを飼育展示することの他に、たくさんの役割があります。
そのうちの1つが「調査・研究」です。
今回、これまでのカマイルカの出産記録をもとに、まとめたものを「日本水産学会春季大会」で、
ポスター発表(発表内容を1枚の大きなポスターにまとめた発表)してきました。
2010年に生まれたアクアの出産記録もつかったんですよ。
※アクアは、現在、バックヤードにいて、とても元気です!
東方面での発表だったので、関東の水族館の視察もさせてもらいました。
私の趣味は水族館めぐりですが、他の水族館を見ることはかなりの刺激になります。
生き物はもちろんのことですが、飼育係員さんの動き、表情が気になってしまいます。
今年度は何を発表しようかな~。
4月になって新生活を始めた方も多いと思いますので、不動産業界の皆さんは今大忙しでしょうね。
さて、「瀬戸内海」水槽に暮らすマダコのためにも、担当の飼育係がいろいろな物件を準備しています。
「うーん、どれにしようかな?」
タコ壺や土管などいろいろなタイプのお部屋がありますよ。どうぞゆっくり選んでください。
こちらのお部屋はお客様には少し小さいんじゃ...?
このお客様は入口に石を集めています。それは自分で置いたのですね!!
あらあら、こちらはとうとうバリケードを...。防犯は大切ですもん。お気をつけて。
皆様、マダコたちがどの部屋を利用しているか、探してみてください。
先日の3月24日の夜、「モンタレー湾」水槽内でゴマフアザラシのショウが赤ちゃんを出産しました。
数時間後には、赤ちゃんにミルクを与える行動が見られ、子育てが順調に進むと思われましたが、その後、ミルクを与える行動が見られなくなったため、二日目の日中から予備水槽へ移動し、人工哺育に切替えることにしました。
誕生から一週間が過ぎた現在では、飼育員の与えるミルクを哺乳ビンから飲んで順調に成長しています。
この海遊館に加わった新しい仲間を、私たち飼育員が親代わりとなって大切に育てていきたいと思います。
現在、赤ちゃんはバックヤードで飼育を行っているため、直接お客様に見て頂くことはできませんが、海遊館日記でも成長の様子を報告しますので楽しみにしてください♪
【テレビモニターでの紹介について】
《場 所》 海遊館7 階「モンタレー湾」水槽上層部の観覧通路
《内 容》 ゴマフアザラシの赤ちゃんと人工保育(授乳)の様子(事前に撮影したもので、ライブ映像ではありません)
《期 間》 平成25 年4 月3 日(水)~4 月21 日(日)
沖縄から、ウシバナトビエイ 学名:Rhinoptera javanica が活魚車に乗ってやってきました。 海遊館では初めて展示する魚です。
ウシバナトビエイは、「太平洋」水槽と「新・体感エリア」の「モルディブ諸島」ゾーン(サメとエイのタッチプール)に搬入しました。タッチングプールでは、実際に触ることもできます。
ウシバナトビエイの英名はCownose Rayといい、前から見ると牛(cow)の鼻(nose)みたいな頭をしています。
頭の前には、頭鰭(あたまびれ)と呼ばれる部分があり、これを使って餌を探し、口元へ運びます。
水槽内では時々、下の写真のように、実際に頭鰭を使っているところを見ることができます。
海遊館では、よく似た種のクロガネウシバナトビエイ 学名:Rhinoptera bonasus を「アクアゲート」水槽で展示しています。
この2種、分布域がわかれており、別の種類なのですがとてもよく似ています。
↑クロガネウシバナトビエイ
↑ウシバナトビエイ
一緒にすると絶対にわからないだろうな...
水族館には飼育することの他にもたくさんの役割があります。
そのうちの1つに「調査・研究」というものがあります。
今回、これまでのカマイルカの出産記録をもとに、まとめたものを日本水産学会春季大会でポスター発表(発表内容を1枚の大きなポスターにまとめた発表)してきました。
2010年に生まれたアクアの出産記録もつかったんですよ。
関東方面での発表だったので、関東の水族館の視察もさせてもらいました。
私の趣味は水族館めぐりですが、他の水族館を見ることはかなりの刺激になります。
生き物はもちろんのことですが、飼育係員さんの動き、表情が気になってしまいます。
今年度は何を発表しようかな~。
先日はスモモについてお知らせしましたが、オオシマザクラも咲きましたよ!
といっても今、外ではソメイヨシノが満開ですので、ちょっとさびしい感じがします。
代わりに、といってはなんですが、3月末に和歌山県からアユを搬入しました。
今シーズン初で、その数18,000尾!
まだ1尾あたり2gと小さなアユですが、アユの展示を行うと「春だなあ!」」と思います。
カワウソたちの襲撃に負けず、大きくなってほしいです。
ところで、そのお腹はなんなの?
「ん?これ?」
「こんなになってるよ?」
アユを食べないように多めに餌を与えたらこんなことになりましたとさ。
あらあら...。
これも春ですね。