「パナマ湾」水槽のアカハナグマ親子の元にトマトとイチゴが加わりました。
トマトは親子のお母さん・アズキのお姉ちゃん、イチゴは血縁関係はありませんが、アズキのなかよしさんです。
アカハナグマは、自然界ではメスとそのこどもが集まった群れで生活し、子育ての際は樹木の上や岩穴などに小枝を集めた巣をつくるそうです。
こどもがある程度成長すれば、きっと周りには同じように子育てしているメスがいるでしょうし、血縁関係のあるメスであれば、同居させても問題ないと判断して、トマトとアズキを、「パナマ湾」水槽に戻しました。
2頭をケージに入れて水槽内に連れてくると、こどもたちは少しびっくりしていましたが、アズキはふんふんと臭いをかいでいるだけで、威嚇するようすはありません。
よっしゃーっ!!同居開始~!
イチゴはアズキと臭いをかぎ合い、こどもたちにも興味を示していました。一緒に寝ていることもあるし、こどもたちをひきつれ、天井を冒険することも。
トマトは「アズキ~、久しぶりやん!元気やった??」と、アズキとの再開は問題ありませんが、こどもが寄ってくると「なんじゃ、この小さいのは!」と逃げて行ってしまいました。アズキ呆然...。
2頭ともバックヤードでは動きが制限され、摂餌欲もあまりなかったのですが、展示に出たとたんに活気を取り戻し、餌をわれもわれもと食べるようになりました。
餌の時間はもうたいへん。わらわら、ちょこちょこ。
どうぞ、もめませんように!で、ちびたちもちゃんと食べますように!
夜は親子とトマト、アズキの2頭で分かれて寝ていました。
これは寝るのに一番良い場所(中央の擬木の上)が狭くて、皆では寝られないからと、どうしてもトマトがちびたちと一緒は嫌なためかと思われます。
トマト~、そんなに嫌なの?(笑)。
お母さん以外のハナグマを初めて見たこどもたち、思いのほか落ち着いていました。
いつのまにか海水プールの上にある擬つるを上手に渡ることができるようになっていたのにはびっくりです。
ただ、お母さんに怒られ、あわてたパプリカがドボン!と落水したのはヒミツね。
飼育係員があわてて展示へ向かっているうちに、パプリカはすいすい泳ぎ、上手に岩を登ったそうです。
ご覧になっていたお客様、教えていただきありがとうございました。
ところで、観察をしている際、お客様が「あれがお父さんだね」とトマトを指さしておられましたが、オスは単独で生活し、繁殖期しか群れにはおりませんので、現在はバックヤードぐらしです。
トマトの名誉のために!!お父さんのリンゴはこんなに大きいし、すごい顔ですから!